①現在の米国経済の状況について説明します
②今後の米国経済がどうなるかを予測します
③今後の投資の方針について検討します
2025年11月となりました。
寒くなってきました。
秋も晩秋を迎えて冬に向かっていきます。
それでは2025年10月の状況をまとめていきます。
①高市内閣誕生について
②株価主要3指数の動向について
③マグニフィセント・セブンの決算について

投資先について
投資先としては米国株ETF、米国個別株、仮想通貨を対象としています。
前回(2025年9月)の考えはこちらになります。
高市内閣誕生について
10月21日に正式に高市内閣が発足しました。
日本初の女性総理大臣の誕生です。
公明党は連立政権を離脱し代わりに日本維新の会が連立政権に加わりました。
主要政策としては以下のものが述べられています。
- 責任ある積極財政
- 防衛費を2025年度中にGDP比2%へ前倒し
- 「危機管理投資(食料・エネルギー・先端産業・インフラなど)」による成長戦略
- ガソリンおよび軽油の暫定税率廃止といった減税
- 中低所得者負担軽減のための給付付き税額控除
今までの緊縮財政から180度方向転換した内容になっています。
同じ自民党なのに総裁が変わると政策がここまで変わるのか、、、。
正直、有権者としては判断が難しいところです。
財源は「将来的な税収増を見込み、当面は国債の増発もやむ無し」とのことです。
緊縮財政で守るのか?積極財政で攻めるのか?我々は見極めたいですし後者が正解であって欲しいと考えています。
財務大臣には元大蔵省主計局長の片山さつき氏が就任。
「財務省を本当に変えられるのか?」——注目が集まっています。
また、アメリカから見ると日本が投資に積極的になるのは大歓迎だと思います。
ただし国債増発による円安や利上げに慎重な姿勢は気がかりなはずです。
円安が進めば、米国の輸出競争力にマイナスになる可能性もあるからです。
この点について、トランプ氏がどう動くのか。
日米経済の“温度差”が、今後の焦点になりそうです。
株価主要3指数の動向について
10月のアメリカ株はまたしても強かったです。
主要3指数が全て最高値を更新しました。
ここ5ヶ月連続で上昇です。
10月の米国株価主要3指数の推移は以下の通りです。
- NYダウ:46,247→47,562ドル(+2.8%)
- ナスダック:22,484→23,724ドル(+5.5%)
- S&P500:6,460→6,840ポイント(+5.9%)
8月の消費者物価指数は以下の通りです。
- 総合CPIは前年同月比で3.0%の上昇
- コアCPIは前年同月比で3.0%の上昇
いずれも予想を下回る結果となりました。
懸念されていた住居費の延びも減速となりました。
食料や生活関連費については「まばら」で項目ごとのバラツキが大きい結果となりました。
インフレについては落ち着いたが方向性は分からない状況と分析しています。
9月の雇用統計については米政府機関閉鎖のため見送りとなりました。
ブルームバーグの記事によると民間からのデータによると以下のように推定されています。
- 非農業部門雇用者数は前月比5.3万人増
「労働市場は依然として拡大しているが失速寸前であることが示唆される」ともコメントされていました。
マグニフィセント・セブンの決算について
主力テック株「マグニフィセント・セブン」の第3四半期決算が出てきました。
主要技術テーマである、AI/クラウド/半導体を牽引する各企業の動向を整理します。
Amazon:売上は前年同期比13%増の1,802億ドル。市場予想を上回る好決算。特にAWSの売上は330億ドル(前年比+20%)と、2022年末以来の高い伸び。アナリスト予想の18%増を上回る。決算を受けて株価は一時12%高。4月以来の上昇率。
Microsoft:売上は前年同期比+18%の777億ドル、EPS(1株利益)は3.72ドルと、ともに市場予想(売上756億ドル/EPS 3.68ドル)を上回る好決算。しかし、AIインフラ構築に伴う設備投資の急増が懸念材料となり、株価は時間外で約3%下落。
Alphabet:売上高は875億ドル(アナリスト予想851億ドル)と予想を上回る。1株当たり利益(EPS)は2.87ドルで予想の2.26ドルを上回る。クラウド・AI関連事業が鮮明に成長傾向を示し、株価も時間外で一時7.5%上昇。
TESLA:売上高は281億ドルと予想を上回る。1株利益(EPS)は0.50ドル(前年比−31%)と
市場予想の0.54ドルに届かず。「過去最高の販売台数」を記録したにもかかわらず、利益は市場予想を下回る結果。株価は時間外で4%下落。
Meta:売上高+26%の512億ドルと市場予想(496億ドル)を上回る。EPSは1株あたり1.05 ドル。しかしAIインフラへの巨額投資が続く見通しを示したことで株価は時間外で約8%下落。
Apple:売上高は1,025億ドルで前年比+7.9%、1株当たり利益(EPS)は1.85ドルと市場予想を上回る結果。10-12月期(四半期)においては売上高が前年同期比10〜12%増になるとの見通しを示す。これらの発表により時間外取引で株価は約+3.7%上昇。
Nvidia:11月19日市場クローズ後発表
以上の内容からマグニフィセント・セブンの決算は概ね良好ですがAI投資がの利益を圧迫しているといえます。
各企業がAIに対して、投資の見極めと更なるコスト削減の必要性に迫られていると考えています。

まとめ:投資の重要性について
日本は長い間「守りの財政」を続けてきたといえます。
安倍政権時代も含めて増税と緊縮財政が中心でした。
一方でアメリカは違います。
積極的な投資と技術開発を進めマグニフィセント・セブンのような世界的企業を生み出しました。
つまり米国は
- 「守りより攻め」
- 「リスクを取って成長」
- 「衰退産業は退場させる」
という極めてシンプルで合理的な資本主義を実践しています。
政府は国債を発行し企業は研究開発や設備投資を行いその結果としてGDPが成長する。
まさに経済教科書の王道モデルを愚直にやってきたのです。
一方で日本はこの当たり前のことを何十年もできていません。
高市政権には期待したいと思っています。
「積極財政と成長投資で未来をつくる」——その姿を示してほしいと思います。
最後に、どんなときでもNISAやiDecoでの米国株インデックスファンドによる積立は粛々と継続していきましょう。
①高市氏が内閣総理大臣となり日本初の女性首相が誕生した
②10月も月間を通してダウとナスダックとS&P500は最高値を更新した
③積極財政による成長投資戦略は、本当に政府の財務を改善できるのか注目したい
以上ありがとうございました。
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