9月のアノマリー:今後の投資先について(2023年9月)

投資
この記事のおすすめポイント

①現在の米国経済の状況について説明します
今後の米国経済がどうなるかを予測します
③今後の投資の方針について検討します

2023年9月末となりました。

昼間は少し暑いですが朝晩は大分涼しくなり過ごしやすい季節となりました。

今月は最高の買い場ということでインデックスETFと高配当株をいくつか購入しました。

先月予想した通り調整局面になりました。

それでは2023年9月の状況をまとめていきます。

モモキンが重要と考える今月のトピックス

①9月の株価下落について
②UAWのストライキについて
③原油価格の上昇について

投資先について

投資先としては米国株ETF、米国個別株、仮想通貨を対象としています。

前回(2023年8月)の考えはこちらになります。

9月の株価下落について

早速ですが9月の米国株は調整局面となりました。

今月の株価3指数の動きは以下の通りです。

  • NYダウは34347ドルから33508ドルと2.4%の下落
  • ナスダックは13591ドルから13219ドルと2.7%の下落
  • S&P500は4406ポイントから4288ポイントと2.7%の下落

3指数とも下落となしました。

米国株のアノマリー(説明困難だが明確な傾向)として9月は一番株価が下がる月です。

実際にS&P500の1945年から2022年までの月毎の騰落率の平均から以下のことが言えます。

・9月が一年を通して一番低く-0.62%
・12月が一年で一番高く1.64%
・9月から12月、2月から4月に向かって上昇する傾向がある

また9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利は据え置きとなりました。

しかし政策金利発表後の会見では以下の説明がありました。

  • 年内に1回の追加利上げ
  • 長期に渡って高金利の据え置き

実際に9月の米国債10年の利回りは4.24%から4.57%と上昇しました。

その結果、株式から債券に資金が流れて株価は下落していると考えています。

また8月の消費者物価指数(CPI)も前年同月比4.3%と高く、目標の2%から乖離しています。

さらに8月の失業率は3.8%と引き続き低水準のため金融引締めは継続すると考えています。

参考にFedWatch(政策金利予測ツール)では11月も金利据え置きの確率が1番高く予測されています。

そして来年後半まで利下げはないと予測されています。

UAWのストライキについて

全米自動車労働組合(UAW)は9月15日から賃金や雇用保障で米国3大自動車メーカーと交渉が折り合わずストライキを開始しました。

ストライキはジェネラルモーターズ(GM)とステランティスについて交渉が折り合わず38施設に拡大しました。

フォードは上記2社と比較するとUAWと交渉が進んでいてストライキの規模は小さいです。

賃上げ率について現在交渉中ですが概ね30%で妥結すると報道されています。

UAWに非加盟のテスラや日系自動車メーカは今のところストライキの影響はありません。

しかし自動車業界全体の問題なので今後賃上げの検討を行うのではないかと考えています。

日本もアメリカほどではないですがインフレ継続中なので賃上げの議論が活発になると考えています。

原油価格の上昇について

今月は原油価格が大きく上昇しました。

  • ニューヨーク原油先物価格(WTI)は79.8ドルから90.8ドルと13.8%上昇となりました

原因はアメリカの原油在庫の減少とロシアとサウジアラビアの原油減産の継続です。

今のところ年末まで継続すると発表しています。

中国の原油需要も高いといわれていますが景気停滞中で不透明な状況です。

アメリカは在庫回復のため原油を増産しています。

現在、原油価格は石油輸出国機構(OPEC)やOPECプラスの計画の影響を大きく受けます。

次回のOPECプラスの会合は11月26日を予定し、その結果に注目しています。

まとめ:10月も買い場となるか?

9月はアノマリー通り米国の株価は下落となりました。

今月株を買われた方も多数いらっしゃったのではないかと思います。

モモキンも米国高配当株やインデックスETFをそれなりに購入しました。

今月に入って原油価格も上昇し来月のCPIへの影響が考えられます。

依然として低い失業率を考慮すると金融引締め圧力から来月も株価は低迷すると考えています。

また年内にあと2回のFOMCがあり、経済データ次第では利上げする可能性もあります。

以上のことから大きく下げる局面があれば積極的に買い向かいたいと考えています。

最後に、どんなときでもNISAやiDecoでの米国株インデックスファンドによる積立は粛々と継続していきましょう。

この記事を書いて感じたこと

①9月はアノマリー通り米国株価は3指数とも下落となった
②11月のFOMCでは金利据え置きが予測されているが経済データ次第で利上げの可能性がある
③原油価格は不透明で今後の情報や次回のOPECプラスを注視している


以上ありがとうございました。

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