利上げの弊害:今後の投資先について(2023年3月)

投資
この記事のおすすめポイント

①現在の米国経済の状況について説明します
今後の米国経済がどうなるかを予測します
③今後の投資の方針について検討します

モモキンです、2023年3月末となりました。

段々と暖かくなってきました。

桜も少しですが咲き始めました。

屋外で活動するにはいい季節となりました。

趣味の畑は今週も雨で出来ませんがジャガイモは無事植えることができました。

自宅でミニトマトを種から発芽させて苗を作っているとことです。

他にもいろいろ種まきをしたいと考えています。

2023年3月の状況をまとめていきます。

モモキンが重要と考える今月のトピックス

①米銀の経営破綻とクレディ・スイス・グループ買収について
②米国の2月の消費者物価指数と失業率について
③3月FOMCと今後の金利予測と株価について

投資先について

投資先としては米国株ETF、米国個別株、仮想通貨を対象としています。

前回(2023年2月)の考えはこちらになります。

米銀の経営破綻とクレディ・スイス・グループ買収について

2023年3月に米国で銀行が相次いで経営破綻をしました。

3月8日に仮想通貨に注力していたシルバーゲート銀行は任意清算となりました。

3月10日には主にスタートアップ企業に融資をしていたシリコンバレー銀行は経営破綻となりました。

同日に主に暗号資産関連企業に融資をしていたシグネチャー銀行も経営破綻となりました。

いずれも預金は保護されるとのことですが原因は急激な政策金利の上昇によるものと考えられます。

FRBはインフレ対策のため政策金利上限を一年間で0.5%から5%まで上昇させました。

急激な金利上昇により各企業は融資を受けるのが困難になり急激に預金を引き出しました。

その結果銀行の財務状況が悪化して経営破綻したと考えられています。

一方スイスの投資銀行であるクレディ・スイス・グループはスイスの投資銀行であるUBSに買収されることになりました。

クレディ・スイス・グループは以前から不正取引や汚職事件を引き起こし経営不安となっていました。

それにより顧客資金の流出や株価の急落がおこり同業のUBSに買収されました。

米国の銀行破綻とクレディスイスの買収は異なる問題ですが世界的な金融不安と見なされています。

その結果、世界的に株価は大きく下がり銀行株の株価は特に下落しました。

今後各国の中央銀行は金融不安への対策として銀行への支援を行うと考えられます。

米国の2月の消費者物価指数と失業率について

3月14日に発表された米国の2月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比6.0%となりました。

食品とエネルギーを除いたコア指数でも前年同月比5.5%と共に市場予想と一致しました。

依然として高いインフレが継続していて連邦公開市場委員会(FOMC)でも対策が実施されます。

また失業率については3.6%と前月から0.2%上昇しましたが低い失業率を維持しています。

3月FOMCの内容とその影響について

米連邦公開市場委員会(FOMC)は3月21,22日の会合で、0.25ポイントの利上げを行いました。

依然としてインフレが高止まりしていることと低い失業率から利上げが妥当と判断されました。

FRBは利上げによって物価上昇を抑制したいですが企業が倒産することは回避しなければなりません。

パウエル議長は記者会見で金融引締めの可能性について言及していますが継続は難しいと思います。

短期金利と長期金利の今月の推移は以下の通りです

  • 2年債利回りは4.81%から3.76%と1.06ポイントの下落
  • 10年債利回りは3.94%から3.38%と0.56ポイントの下落

ダウとNASDAQとS&P500の今月の推移は以下の通りです

  • NYダウは32816ドルから32237ドルと1.8%の下落
  • ナスダックは11394ドルから11823ドルと3.8%の下落
  • S&P500は3970ポイントから3970ポイントと変わらず

FRBが利上げしたにもかかわらず長短期国債の金利は下落しました。

金利が下落したので株価は上昇すると思われますが金融不安の影響でほぼ変わらずとなりました。

また金利が下落した影響で為替レートは5.8円の円高となりました。

まとめ:金融引締めも難しくなってきた

前回インフレが再燃してきたことについて説明しました。

2月の米国の経済指標でもインフレは継続していてFRBは利上げを行いました。

国債の利回りはそれに連れて上昇するのではなく長短期共に下落しました。

銀行の経営破綻の問題も発生しインフレ対策の利上げは難しくなってきたと考えています。

言い換えると

「利上げの影響がいろいろな所に出始めている」

と考えることもできます。

高い政策金利が及ぼす影響とFRBがどのように対応するのかについて注目していきます。

今後のCPIや失業率次第ですが今回で利上げは終了なのではとも感じています。

どんなときでもNISAやiDecoによる米国株もしくは全世界株インデックスファンドによる積立は粛々と継続していきましょう。

この記事を書いて感じたこと

①利上げの影響で経営破綻する銀行が発生し今後も経営が難しくなる企業が増えてくる
②インフレは継続しているが経営破綻する企業が発生するとFRBも金融引締めも困難
③利上げしても長短期国債の金利が下がり市場は金利上昇がないと予測している


以上ありがとうございました。

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