①現在の米国経済の状況について説明します
②今後の米国経済がどうなるかを予測します
③今後の投資の方針について検討します
2024年3月末となりました。
年度末となりもうすぐ新年度になります。
学校では卒業式が終わりもうすぐ入学式も始まります。
会社でも異動があって、人の出会いや別れがあり人との交流の大切さを感じています。
3月は寒い日が多くここ数日気温も上がってきてようやく春を感じるようになりました。
例年よりも冬の期間が長いと感じています。
それでは2024年3月の状況をまとめていきます。
①3月のFOMCの結果と利下げ予測について
②3月の為替について
③3月の原油価格について
投資先について
投資先としては米国株ETF、米国個別株、仮想通貨を対象としています。
前回(2024年2月)の考えはこちらになります。
3月のFOMCの結果と利下げ予測について
米連邦公開市場委員会(FOMC)は3月19、20日で開催した定例会合で主要政策金利を据え置く決定をしました。
米国政策金利は5.25〜5.5%と依然として高金利を継続しています。
FOMC参加者による利下げ回数の中央値は3回となり昨年末の4回の予測から1回減りました。
物価上昇率の下げ止まりと低失業率という状況により利下げの必要性がありません。
また3月の米国株価主要3指数をまとめると以下の通りです。
- NYダウは39132ドルから39807ドルと1.7%の上昇
- ナスダックは15997ドルから16379ドルと2.4%の上昇
- S&P500は5089ポイントから5254ポイントと3.2%の上昇
11月から5ヶ月連続で3指数とも上昇しました。
3月もNYダウ、ナスダック、S&P500の米国主要3指数すべてが最高値を更新しています。
先月に引き続き米国経済が強い状態が続いています。
2月の消費者物価指数と失業率は以下の通りです。
- コアCPIは前年同月比で3.8%の上昇(前月は3.9%)
- 総合CPIは前年同月比で3.2%の上昇(前月は3.1%)
物価上昇率は昨年の6月から横ばいの状況となっています。
また2月の失業率と非農業部門雇用者数は以下の通りでした。
- 失業率は3.9%ので0.2%の上昇(前月は3.7%)
- 非農業部門雇用者数は27万5000人増(前月は22万9000人増)
労働市場は減速しているものの依然として安定した水準であるといえます。
3月の為替について
3月は為替は以下の通りです。
- 150.0円から151.3円と1.3円の円安となりました
一時146.9円まで円高になりその後151.3円と大きく変動しました。
1月頭に140.9円だったので3ヶ月で約11円の円安となりました。
原因としては米国金利が依然として高い状況にあることと日本の金融緩和政策の継続によるものです。
3月19日に日銀はマイナス金利の解除により実質0.1%の利上げを実施しました。
しかしながら日米金利差は大きくその影響が為替に出ていると考えられます。
このまま円安がさらに進むようであれば日銀による為替介入があると考えています。
3月の原油価格について
3月になり原油価格は上昇していて以下の通りです。
- WTI先物価格は1バレルから78.3ドルからと83.2ドルと6.3%の上昇となりました
今後需給がひっ迫する予測が広がっていて、その結果価格が上昇していると報道されています。
米国では5月末のメモリアルデーから9月上旬のレーバーデーまでがドライブシーズンとなっています。
この期間のガソリン需要は高くそれによってガソリン価格は高騰する傾向にあります。
上記はガソリン価格の月別推移のグラフです(出典Bloomberg)。
毎年3月頃から価格が上昇し6月〜7月にピークを迎え冬に向けて価格が下落する傾向があります。
今年も傾向通りになるかは分かりませんが夏に向けて原油価格が上昇するようであれば物価高を再燃させる可能性があります。
まとめ:円安は当面続く?
FRBにより利下げペースが遅れる発表を受け日米の金利差は当面続くと考えています。
日本としては急激な円安は望んでいませんが基本円安を容認しているように見受けられます。
理由としては輸出競争力の確保とスローペースでの物価上昇によるデフレ脱却を期待しているからです。
よって日本の金融緩和は続き過度な円安に振れる場合は為替介入で対応すると考えています。
日米の政策金利とインフレ率から実質金利を計算すると圧倒的にドル建て資産の方が有利となります。
エネルギー価格も夏に向けて上昇すると予測しており米国物価高は継続すると考えています。
さらに原油価格が上昇すれば貿易輸入額上昇となるため円安要因になります。
以上のことから当面は米国株を中心とした投資が重要と考えています。
米国株もいずれ調整局面がくると思いますのでそのタイミングで買い向かいたいと考えています。
最後に、どんなときでもNISAやiDecoでの米国株インデックスファンドによる積立は粛々と継続していきましょう。
①米国の政策金利の利下げ予測は年4回から年3回に減った
②米国3指数が今月も最高値を更新した
③日米実質金利は米国の方が圧倒的に高く米国株を中心の資産運用が重要
以上ありがとうございました。
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