①現在の米国経済の状況について説明します
②今後の米国経済がどうなるかを予測します
③今後の投資の方針について検討します
9月末となりました。
涼しくはなりましたが今月はやたらと雨が多いですね。
秋は晴れが多く野菜や果物がおいしい季節で一番好きなのですがなんだか今年は状況が違うようです。
やはり温暖化の影響なのでしょうか?
2021年9月末時点での投資先について考えたいと思います。
①FRBは11月にテーパリングを開始する可能性があると発表、中国恒大債務問題による
株価の下落
②原油価格は先月から上下しながら引き続き上昇基調へ
③仮想通貨は上昇基調から若干の下落、SECや中国から批判の声、一方でNFTブームの到来
投資先について
投資先としては米国株ETF、米国個別株、仮想通貨を対象としています。
全回(2021年8月)の考えはこちらになります。
FRBは11月にテーパリングを開始する可能性を発表
【インフレと資産購入の終了】
FOMC(米連邦公開市場委員会)が9月21,22日に開催され、FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長が声明を発表しました。
主な内容としては以下の2点になります。
- 毎月1200億ドルの債券購入プログラムの縮小(テーパリング)を早ければ11月から開始し2022年半ばに完了する可能性がある
- 利上げについては当面は行わずテーパリング終了以降で検討する
一方で8月の消費者物価指数0.3%の上昇、失業率も5.2%で先月とほぼ変わりませんでした。
8月の非農業部門雇用者数については予想を大きく下回っており明らかに米国経済が回復していると言えないため様子見している状況と言えます。
【米国株と中国恒大債務問題】
ダウもNASDAQもS&P500ダウも先月末から一旦値を大きく値を下げて更に下げました。
大きく値を下げたのは中国恒大の資金不足による債務返済問題が発生した影響と考えられます。
直近で値下がりしたのは金利の上昇にともない株式から債券に資金が流れたためと考えられます。
中国恒大が当局と連絡を取りながら資金繰りを進めていて市場は一旦落ち着きを取り戻しましたが予断を許さない状況が続いています。
特にドル建て債の利払いが期限以内に行われるかどうかが焦点となっていて引き続き注視する必要があります。
中国当局が中国恒大をどこまで支援するのかは不透明ですね。
デフォルト(債務不履行)となってしまうと世界経済に大きなダメージが発生します。
そうなる前に手を打ってくると考えてますが最後まで分からないのが中国ですね。
今後の需要見通しによる原油価格上昇
原油の値段ですがWTIは68.5ドルから現在は75ドル近くへ上昇してきました。
原因は先月に米国南部を襲ったハリケーンによる原油供給不足の影響とヨーロッパで冬に備えて天然ガスと石油の在庫積み増しによる需要増と考えられます。
それを受けてOPECやロシアが増産対応するのかが気になるところで注視したいと思います。
今のところ今後の石油需要は高いと予測されていて産油国も供給能力を引き上げるのが困難と言われています。
原油価格は更に上昇しエネルギー関連企業の株価は年末に向けて上昇していくのではないかと考えています。
仮想通貨(暗号資産)
ビットコインは8月末の518万円から472万円まで値を下げました。
ここ1ヶ月で約9%の下落です。
もともとボラティリティー(価格変動)の大きい金融資産なので気にするレベルではないのかもしれません。
中国当局による仮想通貨の取引の禁止とマイニングの取り締まり、SEC(米証券取引委員会)のゲーリー・ゲンスラー委員長の仮想通貨に対する規制強化の訴えなど逆風が強く吹いている状況です。
仮想通貨の時価総額も日々変動しますが現在約200兆円あり世界的に無視できないレベルになってきています。
法整備の問題や電力消費の問題があり各国政府での取り扱いがバラバラで材料が出るたびに上がったり下がったりする状況です。
前回も説明しましたがブロックチェーンの応用技術が最近注目されています。
特にNFT(非代替性トークン)がブームになっていて様々なアート作品がネット上で売買されています。
ビットコイン価格についてはテーパリングや利上げなどにより金利上昇となれば株価と同様市場から資金が減るので暴落すると考えています。
但し金利も景気動向や金融政策の変化に影響を受けるのでそれらを注視する必要があると思います。
超長期目線で見れば上昇していくと考えています。
歴史が浅く法整備が整っていないので技術は素晴らしいですが右往左往してしまいます。
とはいえ市場規模の大きく無視できない存在になってきました。
引き続き状況を注視しながら保持しようと考えています。
仮想通貨への投資は自己責任でお願いいたします。
まとめ:株価下落のタイミングをつかもう
米国株式は少し値を下げました。
テーパリング開始は年内そして利上げは来年以降でほぼ決まりと考えています。
長期金利は上昇していて今後さらに上昇すると考えられます。
それに合わせて株価は全体的には下落していくと考えています。
ETFや個別銘柄で割安感が出てくれば少しずつ買って行ってもいいと思います。
またエネルギーセクタに関しては原油や天然ガスの需要が冬に向けて発生するため価格が上がりそれに伴い上昇するのではないかと考えています。
仮想通貨は継続して長期的な視野での積立投資を進めますが短期的な下落局面では買い増してもいいかもしれません。
まとめると今から来年にかけて買いのタイミングが発生し年末に市場が過熱するようであれば売りのタイミングも発生するのではないかと考えています。
一方でNISAやiDecoによる米国株もしくは全世界株インデックスファンドによる積立は粛々と継続していきます。
①米国では年内にテーパリングを開始し金利は更にに上昇すると考えられる
②それに伴い株価は下落していくと考えられるので気になる銘柄は買っていく
③その後年末に向けて株価が上昇するようであれば売りのタイミングも検討する
以上ありがとうございました。
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