①現在の米国経済の状況について説明します
②今後の米国経済がどうなるかを予測します
③今後の投資の方針について検討します
2024年6月となりました。
温かくなって暑すぎずいい季節となりました。
新緑も旺盛で家の周り木々も緑多く散歩すると気分がよくなります。
趣味の畑ではも玉ねぎを収穫が完了して次はじゃがいもの収穫を行います。
それでは2024年5月の状況をまとめていきます。
①円安のため日銀による為替介入について
②5月FOMC結果と今後の金利見通しについて
③米国主要企業の決算について
投資先について
投資先としては米国株ETF、米国個別株、仮想通貨を対象としています。
前回(2024年4月)の考えはこちらになります。
円安のため日本政府による為替介入について
日本政府は4月末から5月上旬にかけて9.8兆円のドル売円買の為替介入を行いました。
この結果160円台だった為替が153円台まで円高に進みました。
しかしながら現在は157円台まで円安に戻ってきています。
円安になる主要原因としては以下の2点が考えられます。
- 日米の10年国債利回りの差(長期金利差と呼ばれている)
- 貿易収支(輸出額から輸入額を引いたもの)
現在の利回りの差は縮まりつつありますが3.5%ポイントと依然として乖離が大きい状況です。
また貿易収支についても円安のため円建てでの輸入額は大きく上昇しています。
一方で輸出は急激に大きく伸びてはなくて貿易収支は3年連続で赤字が続いている状況です。
この2つの要因で円安が進み、比較的取引の少ないゴールデンウィークに政府は為替介入をしました。
日米金利差は将来的には縮まると考えられますが少し時間がかかると思います。
その前に円安が進むようであれば夏頃にもう一度為替介入が入る可能性があると考えています。
5月FOMCと今後の金利見通しについて
米連邦公開市場委員会(FOMC)が4月30日から5月1日に行われ政策金利の据え置き(5.25%〜5.5%)が発表されました。
そのあと発表される議事要旨についても政策金利を長期に高水準で維持することが望ましいとの認識で当局者が一致しています。
FEDウォッチの予測では利下げは9月以降を予測しているケースが50%を超えています。
さらには利下げは年内に1回のみと予測するケースが50%を超えていて市場予測とも合致しています。
今後の経済データ次第ですが現在の高インフレと低失業率が続くのであれば利下げは順延されると考えています。
4月の消費者物価指数と失業率は以下の通りです。
- コアCPIは前年同月比で3.6%の上昇(前月は3.8%)
- 総合CPIは前年同月比で3.4%の上昇(前月は3.5%)
ほぼ横ばい状態でこの数値が下がらないとFRBは利下げができないと考えています。
また4月の失業率と非農業部門雇用者数は以下の通りでした。
- 失業率は3.9%で0.1%ポイントの上昇(前月は3.8%)
- 非農業部門雇用者数は17万5000人増(前月は31万5000人増)
人手不足は徐々に解消されつつあり企業業績が悪くなれば失業率は上昇すると考えています。
米国主要企業の決算について
先月に続き米国主要企業の決算情報が発表されています。
- アップルの1月〜3月の収益は908億ドル、1株利益は1.53ドル
- エヌビディアの1月〜3月の収益は260億ドル、1株利益は6.12ドル
- アマゾンの1月〜3月の収益は365億ドル、1株利益は4.71ドル
エヌビディアが増収増益となった一方でアップルとアマゾンは減収減益となりました。
最近のAIブームによりマグニフィセントセブンへの投資が増え業績に関係なく株価が上昇しているようにも見えます。
5月の米国株価主要3指数をまとめると以下の通りです。
- NYダウは38240ドルから38686ドルと1.2%の上昇
- ナスダックは15928ドルから16735ドルと5.1%の上昇
- S&P500は5100ポイントから5278ポイントと3.5%の上昇
今月は3指数とも上昇し、最高値も更新しました。
長期金利が高値推移の中、3指数ともに最高値を更新し引き続き米国経済の強さが示されました。
まとめ:徐々に円安に戻っていく
今月は日本政府による為替介入が入り大きく円高に戻されました。
しかしながら強い米国経済による高い政策金利の維持と日本の貿易収支の継続的な赤字により徐々に円安に戻されています。
再び160円を超えるようなことがあれば為替介入が入るのではないかと考えています。
日本は景気が良くないのと国債発行残高が1000兆円以上あるため利上げが難しい状況です。
今年の秋から来年に向けて米国の金利は下がり日本は金利が上がると予測されていることから円安は徐々に改善されていくのではないかと考えています。
政府としても急激に為替が円安に振れるようであれば今後も為替介入で対応していくと考えています。
モモキンはドル資産を売って為替介入に備えようとは考えませんが為替介入の入るタイミングでドル建て資産を買っていくのはありではないかと考えています。
最後に、どんなときでもNISAやiDecoでの米国株インデックスファンドによる積立は粛々と継続していきましょう。
①商いの低いタイミングで政府は9.8兆円の為替介入を行い約7円の円高にした
②米国の政策金利は現状のまま推移し値下げは今年1回あるかないかと予測されている
③エヌビディアの好業績の影響も寄与し、5月は米国主要3指数とも最高値を更新した
以上ありがとうございました。
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