①人の寿命の動向と長寿命化によりどのようなことが起きるのか知ることができる
② 従来のライフモデルの問題点について理解できる
③ 新しいライフモデルでは何に取り組む必要があるのかを理解できる
モモキンです。
今回は「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」という本を紹介します。
著者はリンダ・グラットンさんとアンドリュー・スコットさんになります。
刊行は2016年11月3日でページ数は399ページです。
ページ数は多いですが気づきが多く読みやすかったです。
この本を読んでモモキンが考える結論は以下3点になります。
①人は過去ずっと長寿化していて今後も長寿化すると考えられる
②ライフステージは3ステージからマルチステージに変わるので対応できるようになろう
③マルチステージでは自己投資と世の中の変化についていくことが重要となってくる
この本を読んで人生の過ごし方に対するイメージが大きく変わりました。
モモキンが想像していたイメージは一世代古く現在では通用しないということを理解しました。
この記事を参考に実際に本を読んでもらえるとありがたいです。
本の概要
「100年ライフ」とは?
100年ライフとは何でしょうか?
言葉がしめすように人の寿命が100歳になるということです。
過去200年間で平均寿命は10年で2年伸びています。
そのまま伸び続けるならば
<現時点で半数の人が生き残る確率>
・20歳の人は100歳以上
・40歳の人は95歳以上
・60歳の人は90歳以上
とこの本で説明されています。
読者のみなさんが何歳なのかは分かりませんが計算すればだいたい何歳になるか分かると思います。
当然全員がその年まで生きるという訳ではありません。
しかしながら50%以上の確率でそうなることは統計学上まちがいようです。
ふーん、そうなんだ。
って何も考えずに生きていると年を取ってから痛い目
見ることになりそうな気がしますね、、、。
本書では長生きをすることは素晴らしいことであると述べています。
一方で長寿化が進むことで人のライフモデルや産業構造、社会の在り方もガラッと変わるし、変わらないといろいろと厄災(やくさい)が起きてしまうということを述べています。
過去のライフモデルの崩壊
ライフモデルというと基本的に以下のようなイメージなると思います。
<従来のライフステージ>
・20歳前後まで学生として勉強を行い、その後社会に出て60歳前後まで働き、
その後定年を迎え年金と貯金で余生を過ごす
本書ではこのようなライフモデルを3ステージモデルと呼んでいます。
この生き方は平均寿命が70歳前後であることを前提としていたそうです。
現在のように平均寿命が時間とともに長くなる世の中では年金も貯金も枯渇してしまいます。
そして仮に100歳まで生きるとして残りの40年を定年後の余生として過ごすには無理があると思います。
本書でもそのようなライフモデルは無理と結論付けていて別の新しいライフモデルの提案をしています。
日本でも定年延長などいろいろ施策がとられていますが
年金維持のために保険料アップや増税が行われています。
長寿による高齢化社会の対応で苦労している状況だと思います。
新しいライフモデルについて
本書では従来の3ステージのライフモデルから脱却しマルチステージというライフモデルを提案しています。
マルチステージのライフモデルとは読んで字のごとく「いくつものステージを経験する」ライフモデルのことです。
従来の3ステージですと教育→仕事→引退と大きな移行は2回しかありません。
しかしながらマルチステージのライフモデルでは大きな移行を何回も繰り返します。
仕事の後に教育を受けてもいいし、何かの勉強や経験を積んでもいいし、更に別の仕事についてもいいです。
また一回引退してそのあとに仕事してもいいと思います。
ただしマルチステージのライフモデルでは常に自己投資が要求されます。
新しいステージではその分野で必要な知識やスキルが必要となるためそれに対応する必要があります。
つまりマルチステージのライフモデルでは世の中の変化についていく必要があると言えます。
勉強になったポイント
本書では新しいライフステージとしてエクスプローラー、インディペンデント・プロデューサー、ポートフォリオ・ワーカーというステージが紹介されています。
詳細については本書を参考にして欲しいですがどのステージも何時からでも始めることが可能です。
どれも魅力的ではありますが移行するには時間とそのあいだの生活費が必要になります。
また長寿時の資産運用についても説明があり、金融リテラシーを高めることが重要として貯蓄と投資を行うべきと述べられています。
ここからは個人的な意見ですが長寿になればなるほど複利効果が効いてきますので優れた金融商品に長期投資するというのが基本戦略になるかと思います。
優れた金融商品については別の記事で散々述べていますのでここでは省略いたします。
まとめ:いつ新しいステージにチャレンジするのか?
記事を書いていて思った事は「それではいつ新しいステージに移行するのか?」ということです。
定年してからでは3ステージみたいなものかもしれませんし体力や知力が充実している若い頃の方が有利だったり意味があったりするのではないかと思います。
本書にもありましたが日本の社会では中々そのような行動を寛容に受け入れてくれるとは言い難いと感じています。
自ら学び、知識を得て、資金繰りを行いタイミングを見計らって行動していくしかないのかな?と考えています。
これも本書に記載がありましたが
「70歳~100歳になった時に後悔しないようその年になったと考え今の自分の考えや行動を分析することが肝要」
ということを意識したいと思います。
① 人生は3ステージではなくマルチステージである
②早く過去のイメージから脱却しマルチステージで生きるための武器を身につけよう
以上ありがとうございました。
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