① 一般的な億万長者像について理解することができる
② 億万長者になる方法を知ることができる
③ 億万長者のその先にある目的について理解することができる
モモキンです。
今回は「となりの億万長者」という本を紹介します。
著者はトマス・J・スタンリーさんとウィリアム・D・ダンコさんです。
アメリカでも日本でもロングセラーとなっていて、橘玲さんやリベ大でも推薦されています。
もともとは1997年に出版されましたが2013年に新版として出版されました。
ページ数は346ページです。
8章構成になっていますがイントロダクションというところに一番大事なことが書いてあります。
著者はアメリカの富裕層研究の第一人者ということでよく分析されています。
この本を読んでモモキンが考える結論は以下3点になります。
①億万長者は特別な存在ではなく普通の街に住み普通に暮らしている人が多い
②億万長者には決意と自制心と時間があれば誰でもなることができる
③億万長者になるための具体的な方法がある
お金持ちになりたいと考えている人は多いと思います。
しかし、本気でお金持ちを目指している人は少ないと思います。
おそらくですが以下のような理由だと思います。
- お金持ちになる方法が分からない
- 運がないとお金持ちにはなれないと考えている
モモキンもいろいろと勉強するまで上記のように思っていましたし、そもそもお金持ちに興味がなかったのかも知れません。
ここ数年でコロナもあって色々考えるようになりました。
自分が本当にやりたいことを実現するには時間が必要です。
そのためには経済的に自立している必要があると感じるようになりました。
この本には億万長者がどんな考え方や行動を取っているかが書かれています。
すなわち考え方や行動をまねて行けば再現性高く億万長者に近づけるのではないかと思います。
そしてその先には経済的自立があると考えています。
この記事を参考に実際に本を読んでもらえるとありがたいです。

本の概要
〜イントロダクション〜
著者は高級住宅街に住み高級車に乗っている人達はお金持ちのように見えて、実はあまり資産を持っていないことに気づきます。
また多くの人々が「資産」と「所得」を混同していて所得が高ければお金持ちになったと思ってしまいます。
その結果お金を使っていい暮らし(贅沢)を始めてしまいます。
調査を進めた結果、100万ドル以上の資産を持つ億万長者の80%の人はごく普通の人で一代で富を築いた人だとわかりました。
彼らは普通の街で普通に暮らす人ですが投資をして独力で稼ぎお金を貯めます。
本のタイトルとなっている「となりの億万長者」とは隣の家で普通に暮らしている人こそが億万長者だという意味です。
そして次の七つのポイントが資産を築く成功の秘訣だと結論づけています。
<となりの億万長者の特徴>
①彼らは、収入よりはるかに低い支出で生活する
②彼らは、資産形成のために時間、エネルギー、金を効率よく配分している
③彼らは、お金の心配をしないでしないですむことのほうが、世間体を取り繕うよりもずっと大切だと考える
④彼らは、社会人となった後、親からの経済的な援助を受けていない
⑤彼らの子供たちは、経済的に自立している
⑥彼らはビジネス・チャンスをつかむのが上手だ
⑦彼らは、ぴったりの職業を選んでいる
富裕層研究の結果、資産を築くには自分をコントロールする精神力、犠牲をいとわぬ態度、そして勤勉さが必要であるとまとめています。
経済的自立を求めて実行出来るかどうかが成功の可否を決めると述べられています。
1 となりの億万長者を紹介しよう
この章では典型的な億万長者のモデル、億万長者の定義、期待資産額について説明がされています。
また億万長者に関する様々なデータから特徴をつかんで説明がなされています。
いろいろと解説してあるのですが「派手な生活をしない」ということと「周りに依存しない」ということが述べられています。
2 倹約、倹約、倹約
面白くない章のタイトルかも知れませんがこの章では億万長者がどのようなものを着たり身につけたりしているかを解説しています。
当然ですがライフスタイルと資産形成の間には強い因果関係があるようです。
特に勉強になったのは課税対象となる現金所得を最小限とし、含み益(現金を伴わない資産増加)を最大限とすべきであると述べられているところです。
さまざまな方法で支出を減らす重要性について述べられています。
3 時間、エネルギー、金
この章では時間、エネルギー、金といったリソーセスを何に配分するべきかについて解説されています。
特に資産運用に時間をかけているかいないかが重要だと述べらています。
また蓄財優等生(ドクターノース)と蓄財劣等生(ドクターサウス)のモデルを上げて彼らの関心ごとや家計予算の管理方法、そして何に時間を使っているかについて説明があります。
ここでも支出を減らして投資に時間をかけることの重要性が述べられています。
4 車であなたの価値が決まるわけではない
この章では「どのような車を買うのか?」そして「どのように車を買うのか?」ということについて解説しています。
蓄財優等生がどのような車を買うのかについては国産でコスパの良い車となります。
一方でどのように車を買うのかについてはいろいろと考え方があるようです。
他にやることが多くてあまり車選びに時間をかけたくないといった考え方もあるようでそれはそれでありなのかなと思いました。
車の話とは関係ないのですがこの章で一番印象に残ったのは蓄財優等生は経済的自立をするために働くというところで非常に共感しました。
5 親の経済的援助
この章では子供が社会人になってからの経済的援助が良くないことについて述べられています。
その理由やモデルケースについて解説されています。
子供に魚釣りの仕方を教えなさいというタイトルで教育だけではなく「自主性」や「自身でやり遂げることのの重要性」や「責任感」の重要性も説明しています。
6 男女平等・家庭版
変わったタイトルですがこの章では親子の間でお金についてどのようにやり取りすべきか?ということについて述べられています。
親がお金を持っていると子供はそのお金に依存してしまうことが多いようです。
上手に活用できれば良いのですが贅沢な暮らしのためや生活費の援助をしてしまうとずっと依存してしまうと述べられています。
最後に資産家の両親がしっかりした子供を育てる場合の10ヶ条が書かれていてとても勉強になりました。
7 ビジネス・チャンスを見つけよう
この章ではどのようなビジネスや職業が資産形成に有利であるかについて述べられています。
結論としては富裕層が購入する商品やサービスが良いとして具体的な例を挙げて解説されています。
8 職業:億万長者対遺産相続人
この章は7章の続きで職業に対する考え方や世の中が変化すること、子供の進路について解説されています。
やはり会社オーナーや独立した専門職が優位であると分析されています。
親の事業を継承させるのではなく子供自身の頭脳を使った専門職もいいと述べられています。
一つのことに依存せず勇気を持ってチャレンジすることの大切さについても事例を挙げて解説されています。
勉強になったポイント
- 億万長者になる方法
かなり具体的に踏み込んでシンプルに説明されています。
結局本人のやる気度合いではないかと感じました。
やはり億万長者になるための必要性や目的が明確でないと継続できないと思います。
宝くじが当たって突然億万長者になって人生転落する話を聞きますがマインドがすごく重要だと思いました。
- 億万長者は起業するか独立しているが多い
この本はアメリカ人の著者がアメリカで分析した内容ですが日本でも税制含めて同様だと思います。
ただしいろいろなリスクがあるのでそれに対処する気概がないならば起業や独立はやめた方がいいと思います。
いいとこ取りとして副業で行うのも今ならば十分ありだと思います。

まとめ:億万長者は手段であり目的ではない
近年FIRE(経済的自立と早期リタイア)に関するブームが起きています。
インデックス投資やマイクロ法人といった手法でFIREを達成する本や動画やサイトも多くあります。
一方で少子高齢化や経済格差といった問題があるのも事実です。
しかし状況や能力の影響は大きいですが億万長者を目指し実現することが可能な時代になったのだと感じています。
重要なのは億万長者になることではなく「経済的自立」や「主体的に生きる」ことだと思います。
モモキンも志半ばですが億万長者を手段として目指しています。
そしてその先にある経済的自立と主体的に生きることができるように日々努力しています。
いつか達成できたらいいですね。
① 日々の節約と資産形成を検討する時間をとって億万長者を目指そう
② 何のために億万長者を目指しているのかよく考えよう
以上ありがとうございました。
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