① 「人生をどう生きるか」について知ることができる
② 生産性や効率化の問題点について知ることができる
③ 「時間の有限性」について理解することがができる
こんにちはモモキンです。
「限りある時間の使い方」という本を紹介します。
著者はオリバー・バークマンさんという方でイギリスの全国紙ガーディアンの記者をしています。
ニューヨークタイムズやウォールストリートジャーナルにも記事を出しています。
この本は全米ベストセラーとして米国メディアから高い評価を受けています。
日本でもYoutube大学をはじめリベ大など様々なWebサイトで紹介されるようになりました。
この本を読んでモモキンが考える結論は以下2点になります。
①人生は人が思うよりも非常に短い
②自分の時間の有限性を知りそれを受け容れることで豊かに生きることができる
この本は時間を効率的に使う考え方を見直して本当に有意義に使う方法について述べられています。
時間という概念を過去の歴史を遡り解説しています。
出版は2022年で総ページ数は304ページに及びます。
日々時間がなくて悩んでいる方は「こんな考え方もあるのか」と思われると思います。
人生の過ごし方に対して漠然と悩みがあるかたは参考になるのではないかと思います。
本の概要
イントロダクション 長い目でみれば僕たちはみんな死んでいる
イントロダクションでは時間の有限性や人ができる事の限界について述べれられています。
本書から重要と思われる部分を引用して解釈をしていきます。
あなたの人生は、たった4000週間
人は仮に80歳まで生きるとして4000週間しか生きることができません。
どんなに権力があってもお金持ちであっても死を免れることはできません。
いくら効率的に仕事やタスクをこなしても次から次へとやってきます。
なので発想を変えて時間を有意義に使うためにどうした良いのかについて注目する必要があります。
PART1 現実を直視する
時計のなかった時代
中世(4世紀~15世紀)には時計はありませんでした。
人々は時間を気にせずに太陽の動きで時間を感じ農作業や様々な活動をしていました。
締切りや作業に掛かった時間は気にせずに1日や季節に応じて作業していました。
しかし産業革命以降から時間という概念が生まれました。
人々は決まった時間に集まって作業するようになりました。
また働いた時間応じて賃金が払われるようになったのは産業革命以降のことです。
「効率化の罠」
科学技術や社会が発展して世の中はどんどん便利になりました。
それに合わせて沢山の仕事をこなそうと人々は考えるようになりました。
絶えずやってくる電子メールや満足することのないバケットリストの例を紹介しています。
どのように効率化してもたくさんのタスクをこなしてもすることに際限がありません。
著者はそれを「効率化の罠」と呼んで注意を呼びかけています。
PART2 現実を直視する
人生には「今」しか存在しない
未来にばかり目を向けていると「いつか何をしたら」という考えに陥ってしまいます。
大事な事が達成されていないせいで現在の自分が満たされていないと考えるようになります。
問題が解決すれば人生は思い通りに動き出し時間に追われずに生きられると考えてしまいます。
たとえ問題が解決したとしても充実感を得るための別の理由がすぐ見つかると述べています。
毎日毎日プロジェクトの達成や出世のため早期リタイアのために今を犠牲にする必要はありません。
例えば「今」の時の子供に会うことができるのは「今」だけです。
今を生きるための最善のアプローチは「自分は今ここにいる」という事実に気づくことです。
時間をうまく使ったといえる唯一の基準は、自分に与えられた時間をしっかりと生き、限られた時間と能力のなかで、やれることをやったかどうかだ。
本書では「正しい生き方とは何か」という問いに以下のような返事が引用されています。
「どう生きるべきかという質問に答えはありません」
「人はただ、自分にできるように生きるだけです。唯一の正しい生き方などはありません」
自分が限りある存在であることを知り、すべきことをやるしかないと述べられています。
勉強になったポイント
- 「生産性を追い求めても際限がないことを理解する」
道具やサービスを使って効率的に時間を使うことは重要だと考えています。
一方で沢山の事をしなければならないと考えてしまうとつらくなってしまうことも事実です。
家族との時間や自分のやりたい事を犠牲にしてしまうのでは本来の目的を見失ってしまいます。
大事な事は何なのかを考えた上で生産性や効率化を考えることが重要だと思いました。
- 「自分は時間である」という考え方
本文に説明があるのですが最初は非常に哲学的な表現だと思いました。
しかし私たちは「今だけを感じる」「未来を思う」「過去を振り返る」ことしかできません。
なので「自分は時間である」という意識を持つことはすごく大事だと思いました。
まとめ:時間を意識して生きる
本書を読むと人生において時間とはいったい何なのかということを全般的に理解することができます。
年齢と共に体感速度が上がることやできる事が限られていることも理解できます。
本書を読んでから自分の限界を知り、何に時間を使うのかをよく考えるようになりました。
私、モモキンは以下のようなことを意識しています。
- 自分が意識できるのは「今」しかない
- 自分の存在は時間であることを定期的に意識する(忘れてしまうので)
- 自分の能力は限られているのでその中で何をするのかを考える
今一度時間の大切さを感じることができました。
① 自分の能力や時間は有限であると知った上で生産性や効率化を考える
② 自分という存在は時間である
以上ありがとうございました。
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