Amazonのサイトで「7つの習慣」を見ていた時に必ずおススメで現れる「嫌われる勇気」。
口コミ数や良い評価が多く気になってしまいました。
どんなことが書いてあるのかを紹介したいと思います。
嫌われる勇気とは
アドラー心理学について青年と哲人による対話で解説した本になります。
5章構成(本文では第~夜)となっていて章が進むにつれて人間の本質的な部分や最終目標について解説されていきます。
本のタイトルが「嫌われる勇気」となっていますが嫌われようと言っている訳ではなく嫌われてもいいくらい大事なものがあるということですので気を付けて下さい。
第一夜 トラウマを否定せよ
現状に不満を抱く青年が原因は過去にあり、自分が置かれていた状況によってそうなっていると主張します。
それに対して哲人は現状は本人の選択の積み重ねであり不満を抱くことで何も変えようとせず不満であることに満足していると指摘をします。
第二夜 すべての悩みは対人関係
悩みとは他者がいるから発生するわけで他者がいなければ悩みなどないと哲人は言います。
他者がいるから劣等感も発生するし競争も起きます。
また権力争いやその後復讐に発展する場合もあります。生きていく上で対人関係は避けられないものであり「人生のタスク」と哲人は説明しています。
この「人生のタスク」に逃げずに向かい合うことが重要と説いています。
第三夜 他者の課題を切り捨てる
親子や家族といった非常に近い関係のなかにも距離をとる必要があると哲人は言います。
問題が誰の問題なのかを明確にして他人の問題は決して強要してはならないと述べています。
但し見放すのではなく援助はします。
ここで有名なことわざである「馬を水辺に連れていくことはできるが、水を呑ませることはできない」という言葉が出てきます。
また他者の期待を満たすために生きる必要はないことについても説明がされています。
気づくといつの間にかそうなっている人もいるのではないでしょうか?
第四夜 世界の中心はどこにあるか
対人関係や人との接し方を考えると、人は自分が他人からどうみられているかということを考えがちになることがあります。
哲人はその考え方こそが自己中心的な「わたし」にしか関心を持たない考え方だと述べています。
「わたし」は世界の中心ではなく共同体の一部であり、他者との関係の中に自分の居場所を見つけ出すことが重要でそれを「共同体感覚」と呼んでいます。
全ての対人関係を横の関係とすべきと言い、縦の繋がりを無くそうと述べています。
「介入」するのは縦の繋がりなので「援助」、「ほめる」のは縦の繋がりなので「勇気づける」ことを意識しようということです。
更には「評価」は縦の繋がりなので「感謝」しようと述べられています。
そしてこの「感謝」が重要で、感謝されたときに他者に貢献できたと感じます。
自分が「共同体」に有益であると思えたときに自分の価値を実感できるとも述べられています。
第五夜 「いま、ここ」を真剣に生きる
最終章では自分はどうあるべきかそしてどう生きるべきかについて説明しています。
哲人は現状の自分を受け入れどうしたら理想に近づけるか考えることを「自己受容」という言葉で説明します。また他者貢献とは自分の価値を実感するためのものだと述べています。
更には「幸福とは貢献感である」といい貢献することで人は幸せになれると述べています。
そして人生については「人生とは連続する刹那」という言葉で「今ここに生きるしかない」「今ここに集中せよ」と説明しています。
そして「一般的な人生の意味はない」人生の意味は、あなたが自分自身に与えるもの」と説明しています。
最後に生きる方針として以下のように述べています。
これこそがまさに嫌われる勇気ではないでしょうか?
自分の人生に当てはめてみる
物事がうまく進まない原因を探しそのせいにする。
胸をはって素晴らしい対人関係を気づいていると言えない。
親しい間柄ならば何をいってもよい。
人にやり方を強要する。
褒められたいとおもってしまう。
会社は縦の繋がりと思っていた。
そんな自分を受け入れる、、、。ちょっと嫌になってきました。
そんなモモキンでも唯一心掛けていられたと思うのは人の役に立ちたいと常日頃考えていたことです。
もしかしたら本の中でも解説している承認要求の裏返しなのかもしれませんが。
今後にどう活かすか
今すぐ全部は実現できないかもしれませんが少しづつ初めて見ようかと思っています。
例えば
- 子供を褒めるではなく勇気づける
- やってくれたことを評価するのではなく感謝する
- 強要せずにアドバイスしたり支援する
- 褒められたいとおもわない
- 役に立ったことで幸せを噛みしめる
理解するのに人生の半分かかるらしいのでちゃんと理解できることにはおじいさんになっていますね。
まとめ
自己決定の話や人との接し方の話など「7つの習慣」と類似している部分があります。
こちらの本はより本質的で抽象的な方向に振られていると感じました。
人間関係が築かれるようになる小学生や中学生ぐらいの時に知りたかった話ですがそもそもそんな年代でこの話を理解できる分かりません。
また大学生や社会人になった時にすぐ読んでも心に響いたかどうかも不明です。
多分理解できるレベルに無かったと思われます。
この2冊は今の自分に影響を及ぼしていることは間違いないし今後もところどころで実行出来ているか振り返って行きたいなと思いました。
皆さんも一度読んでみて合うと思った人は実践してみてはいかがでしょうか?
以上ありがとうございました。
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